ノンフィクション
ランキング参加中病気/悩みを持つ人を支える “彼”は人生のどん底にいた 親に捨てられ、体を汚され、話の通じない精神疾患者の中で暮らす日々 心はすでに壊れてしまっていたが、生きる気力さえ失いかけていた 廃人になりかけていたと言っても過言ではない 学…
ランキング参加中病気/悩みを持つ人を支える “彼”の家はとにかく変な家なのだ 不登校になった子どもを精神病院に入れることからしておかしいんじゃないかと思うが 親に捨てられた思いとそこでの屈辱的な出来事が“彼”を不安障害という心的病に追い込んだとい…
ランキング参加中病気/悩みを持つ人を支える いろいろあって2ヶ月以上もご無沙汰になってしまいました。 その間、タイトルにもありますように、「いつか辿り着ける陽のあたる場所」に記した親に人生を台無しにされた“彼”の父親が亡くなりました。 子どもを…
なぜこんなことになってしまったのか 学校へ行かなかった、というだけなのに… なぜこんな目に遭わされなきゃならないのか 彼の精神は壊れかけていた 餌として運ばれてくる食事 あちこちから聞こえてくる奇声 世話をするスタッフたちの蔑む目 《まるで檻の中…
人は意欲が失われる精神状態をよく“心が折れる“という言葉で言い表すが “心が折れる”瞬間の音を聞いたことがあるだろうか 彼の場合、折れるより“心が壊れる”という表現が正しいのか 自分の中で何かが崩壊する瞬間、きっと体験した者にしかわからないものなの…
極度の恐怖心に襲われたとき、人は声が出なくなるらしい よだれを垂らしたおばさんが彼の下着に手をかけた時、彼は恐怖のあまり声をあげられなかった 抵抗しようにも、両手両足をベッドに縛り付けられた状態で、彼にはどうすることも出来なかった おばさんは…
病院と称されたそこは精神疾患者が収容されるサナトリウムだった とんでもないところに入れられたと悟った彼は “嫌だ!検査だけって言ったじゃないか!家に帰る!” そう言って暴れ出した しかし、がっちりと押さえつけている男たちを払い退けることはできず…
学校へ行けなくなった彼はずっと部屋にこもっていた つらかった 苦しかった 親に気持ちをわかってほしかった けれど、わかろうとするどころか、親たちは彼の心を踏み躙った ある日突然、体格のいい4、5人の男たちが彼の部屋に入ってきた 彼は空手をやって…
人生において“道を間違えた”と思えることはよくあるのかもしれない けれど、失敗など誰にでもあることで、気づいた時点ですぐに戻り直せば、それ程道を外れることなくたいてい修正できるものだ 彼の場合、進んだ高校が間違いだった 義務教育とは違い、高校、…
戻りたくても戻れない 彼の心は歪み続けた 自分の力を認めてくれる仲間がいる それが暴力や犯罪という“悪”であっても関係ない どんなに頑張っても振り向いてもくれなかった親よりもわかってくれる仲間が大事だった 学校をサボりまくった 勢力争いに加わって…
彼は歴史が好きだった だから、社会の授業だけは真面目に聞いていた方だと思う しかし、“次の授業をボイコットしようぜ”仲間からの誘いがかかった 仲間からの誘いは絶対だ 彼は誘いに乗って教室を飛び出した “春也!お前はそっち側じゃないだろう!戻ってこ…
彼には2つ上の姉がいた 学年で一、二位を争うくらいの優秀な生徒で、彼が中学に入学した当初は彼女の弟として注目されたし、もちろん学力も期待された 注目されるのは別に嫌ではなかったし、姉を見習って勉強もしたので、彼自身も成績は悪くなかった しかし…
母親には子どもに対する愛情はあったと思う しかし、長男の嫁という立場で、同居する姑が財布の紐を握っており、不自由な生活を強いられていた身で 更には出世から遠ざかり、自分の中にこもる夫に“家を出てほしい”“財布を握らせてほしい”といくら相談しても…
どんな物語にも始まりがあるように どんな病にも原因となる始まりがある 彼の場合は子ども時分の親の関わり方だと思う 育児放棄で衰弱死する子どもの痛ましいニュースがある度、なぜ?って思う 自分の子どもがかわいくないのか それほどまでに自分が大事なの…